2024年J3第2節 FC今治vsツエーゲン金沢戦の振り返り

今年は真面目に書きたいと思っていた矢先に運悪く、コロナに罹患してしまいました・・・。

1週間経過してようやく体調もだいぶん回復したので振り返って行きたいと思います。

いつも通り、守備/攻撃の印象に残ったことをそれぞれ書いていきたいと思います。これ以降、敬称略で書いていきます。

守備および自陣でのレビュー

メンバー配置ともに第1節と同様。守備時は前節よりも4−4−2感があった印象でした。

前線からのプレスのところはFWからプレッシングしつつも、

持たせるところとプレスするところを使い分けてた感があったかなと思います。

プレスに行く際はサイドに誘導してタッチライン際でボール奪取orそこから中に戻ったところで

新井orトーマスのところでボール奪取したい構えのように見えました。

ディフェンスラインから最前線までがコンパクトな陣形のため、

中央のスペースにはできるだけパスを付けられないようにしたいのかなって思いました。

中央で持たれると両サイドバックが比較的高い位置や

中に絞ってプレーする際にできるサイドのスペースを使われる心配があるっちゃあるので。

トーマスは対人、ボール奪取に優れ、新井は味方が作ったスペースに対しての危機察知能力に優れる。

トーマスの印象は前節とあまり変わらない感じでしたが、

攻撃の際に意外と前線のスペースに飛び出していくことがあった印象。

そうした時には加藤がトーマスの位置に入ってカバーしていた感じはあったが、

あまりそのタイミングで攻められるシチュエーションがなかったのでどれくらいのリスク耐性があるかは

今日の試合からは測りかねる部分ではありました。

まあ「どうぞボールを持ってください!」って感じで相手にボールを持たせていたここ2戦ではあると思うので、

この辺は今後様々なチームと戦うことで弱点などはより見えてきちゃうかなと思ってます。

ボールの取られ方が悪いと即失点につながる怖さあり

コンパクトな陣形である分、中盤でボールを取られてしまうと即ピンチになりやすかったりします。

この試合でもトーマスがボールを失ったところから失点に繋がってしまいました。

このゴールは敵に向かってドリブルができる杉浦が一枚上手な感じはありましたが、

今後のことを考えると少し嫌なシーンであったようにも思います。

横山はプレスの部分でがむしゃらに動き過ぎた部分で危なさがあり交代となった印象。

横山へのタスクはおそらくサイドに相手の進路を限定するようなプレスと

味方のクリアボールを拾い、時間を作って陣地を回復するドリブルだったのではないかと勝手に思ってました。

デビュー戦ということもあってか、アグレッシブにプレッシングしており、勢いという意味では大変良かったですが、

周りと連動した動きにはなってなく、期待に沿うようなプレーではなかったのかもしれません。

方向を限定できないとなると守る方としては難しくなるため、2点差ということも考慮して1点取られたくないという

心理からの途中投入→途中交代という印象を受けました。試合をクローズするという意味合いも含めて。

とはいえ、高卒のこの時期に試合に絡んでくるわけだから今後の奮起に期待したいです。

中途半端なクリアはよろしくない

後半特に目についたのは中途半端なクリアがちょっと多いかなってとこはありました。

クリアって自陣からの危機を脱する、自陣のスペースを取り戻す、プレーを一度切るという役割があると思ってます。

そう考えるとクリアはより前に、もしくは外にしてほしいところなんですが、

中にクリアしてしまっているシーンもありました。

強いチームはそういったボールを回収してシュートまで結びつけてくると思いますのでこの辺も今後要注意かなと思います。

とはいえ、総じて昨年よりは守備は安定した印象なので、試合ごとに出てくる課題に対して確実にケアをしていくことで

無用な失点を避けることができればOKかなと思います。

攻撃時のレビュー

山田はサイドに流れてチャンスメイクに徹する

前節よりも山田はサイドに流れてチャンスメイクする印象が強かったように思う。

特に右サイドはヴィニ頼みのところがあるので、右サイドの攻撃のオプションとして機能していたイメージ。

相手からすると山田という選択肢が右サイドにあることで

ヴィニがボールを持った時の脅威が増すだろうし良いと思います。

サイドからの攻撃をどうやってゴールに繋げるか

一方でサイドから攻めるシーンは結構あったように思いますが、

それをどのようにゴールに繋げるかが今後の課題になってくるのでは?と思います。

山田がサイドのチャンスメイク役に回るとどうしても中のターゲットは阪野のみになることが多いし、

たとえ山田がサイドでチャンスメイクに回らない場合でも相手ディフェンダーとのサイズ的なミスマッチで

どうしても単純にターゲットにはなりづらい部分があると思ってます。

そうなるとクロスが入ってくる際に最後に迫力を持ってペナルティーエリアに入ってくる選手が欲しかったりします。

最後に入ってくる選手ってディフェンダーからしてもボールと相手を同一視野に入れることは難しく、

捕まえづらい対象になってくると思います。そういった選手はある程度サイズ感など関係なく

ゴールを狙いやすくなると思うので新井やトーマスあたりにはそういったところに入ってきてほしいなとも思います。

役割と運動量が多くなるけど。そういった動きだと三門の方が適正がありそうな気もしたりします。

オウンゴールのシーンは山田のクロスの質が完璧

2点目のオウンゴールのシーンは結構今後のヒントになるような得点だったのでは?と思います。

中は阪野1枚だけでしたが、キーパーとディフェンダーの間に低くて速いボールを供給。

阪野が見えていたディフェンダーからするとボールを触ることを考えると

どうしてもスライディングでのプレーになると思います。

ゴール前でのあのスライディングは結構リスキーだったりしますが、

単純なクロスはヘディングやキックでクリアされがちですが、スペースに出てくるボールに対してのクリアは

どうしても体勢が悪くなりがちなので、処理が難しくなりがちです。

そういった意味でもディフェンダーからすると嫌なボールだなーってなると思うし、

そういった敵の嫌なプレーをどれだけできるかが最終的な勝敗にも少なからずつながってくると思います。

山田のボールのもらい方もかなり良かったよね。

前回も少し書いた記憶がありますが、ヴィニが右サイドから中にドリブルしていくことが多いっていう特性を踏まえて、

そのスペースを使うということができているし、ボールを貰う際にも敵をスペースと反対に少し惹きつけて

右のスペースを広げようって動きも良かったと思います。

おわりに

次節はアスルクラロ沼津との対戦になりますが、これまでとは少し違う戦い方になるのでは?と思ってます。

沼津ってポゼッションしながら最終的にはディフェンダーの背後のスペースを狙っている印象のチームです。

なんとなく今度はある程度ボールを持たされる形になるような気がしないこともないです。

そうなった時にどのような展開となるかはこれまでの2戦とはまた全く違うと思うので、少し楽しみではあります。

故障中のアンジェロッティあたりもそろそろ試合に絡んでくるかもなのでその辺も楽しみです。

それでは!

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