完勝!って感じでしたが、終盤までリードが1点というところが少々心もとないところではあります。
やっぱPK取られたシーンでも自分たちにでも起こり得るって考えると1点だと不安ではあります。
ピンチになりかけた場面なども踏まえながら今日の試合を振り返っていきます。
これ以降、敬称略で書いていきます。
ディフェンスラインはこれまでと変わらず。メンバーでいうと山田がメンバー外で横山がスタメンとなりました。
横山もセンターフォワード系のタイプではないことを考えると山田とはタイプこそ違えど、
阪野が収めたボールを生かすようなこれまでの戦い方と大きくは変わらない印象でした。
低い位置からのビルドアップへの対処
ゴールキーパーを絡めたビルドアップの際に食いつきすぎると中盤のスペースが空き、コンパクトな陣形を保ちづらくなる。
その点では前半は陣形が間延びしてしまった時間が少し長く感じました。
最終ラインはハーフウェイラインは越えられないってなると(オフサイドの兼ね合いから)、
あまり前線から食い付きすぎるとどうしても間延びしてしまうので、そういうのにはあまり付き合いすぎなくても良いのかなって思います。
キーパーから前線へのフィード時のディフェンスラインの位置
あわや失点のミドルシュートが枠を叩いたシーンを振り返ります。
ミドルシュートに対しての寄せの部分は、敵の人数が少なかったのでスライドするなり、
シュートを打つ選手に対してもう少しタイトに守る必要があると感じました。
そもそもセランテスがロングボールを蹴るのならディフェンスラインを上げてから蹴るべきだったのでは?と思いました。
中盤に広大なスペースがある状態で蹴ってしまうとああいうシーンにつながってしまうんだなあという意味では大変勉強になりました。
ボールが早く返ってきてしまってもディフェンスラインが上げられてる状態だと対処の選択肢は出てきますが、
ディフェンスラインがあの位置のまま蹴ってしまうと、最悪の場合は相手の攻撃を勢いを持って受ける形になっちゃうなあということが今日思ったことです。
守備側ではその時点で一番得点に繋がる可能性のあるプレーをまずは阻止するべき
81分くらいの福森がクロスを上げられそうな場面で足を伸ばしてスローインに逃れたシーンや直後の松本がクロッサーに対してスライディングしてブロックしたシーンなんかはかなり良かったと思います。
一方で、93分くらいのシーンなんかは松本と市原の2人で挟んで取りにいくべきだったと思うし、
挟まず1人残るような形にするならばフォローにいった敵の選手にはヴィニが付くべきだったかもしれないし、
いずれにせよクロスで終わられるのは良くないなあという印象を受けました。
まあ2点のリードができてからの終了間際の時間帯なので仕方ないっちゃ仕方ないかなあとも思います。
ヴィニの守備意識は前節の方が高かったと思ったのが今日の印象です。
めちゃくちゃ悪いってほどではないですが、前節よりはボールへの寄せは少し緩慢にも思えました。
相手が体勢の悪い場合は積極敵にプレスするトーマスとそこへの人数のかけ方
64分くらいのトーマスのプレスをきっかけとした敵陣付近でのボールを取り切ったシーンは非常に良かったです。
相手の体勢が悪く、パスを出せる可能性が低いような場合には多少相手のマークを捨てでも人数を掛けてボールを取り切ることが大切だと思います。
パスが出る可能性の低い選手へのマークよりも、ボールを取り切って自分たちが主導権を握れる展開になる方がその後の効果的なプレーにつながると考えられるため、個人的にはそう思ってます。
トーマスが危険な位置でボールを失うシーン
23分ごろと73分ごろにあったかなっと思います。
トーマスはボールをピタッとは止めない印象あるので、危険な位置で奪われるプレーには注意が必要かなって思いました。
ビルドアップの場面ではここ最近は基本的に新井が2センターバックの間に落ちる形が結構多いように感じます。
第2節くらいまではトーマスがその役割の時もあったのですが、ここ最近は新井が役割を担う場面が多いので、中盤の危険な位置でのボールの扱いはトーマスが多くなるのである程度は仕方ないかなって思ってます。
ボールを失わないなんてのは無理な話だし、トーマスは他の場面では効果的なプレーも多く見せてくれてるので、ボールを取られた時のリスク対応を考える方が先決かなって印象です。
今日は山田がいないということもあり、横山が先発でしたが起用に応えるゴールでした。
横山の得点シーンは緩急で抜き去った後のゴールに向かうタッチで勝負あり
横山の得点シーンですが、まずは緩急をうまく使ってボールを受けてから一瞬のスピードで相手を抜き去る圧巻のプレー。
そしてスペースがあり、カバーがいない状況でのゴールに向かう方向に大きめに蹴り出し、緩急の後の「急」をさらに生かすプレー。
ここまでで対峙したディフェンダーに対しては勝負ありって感じでした。
ゴールについては決して簡単なシュートではなかったように思えましたが、逆のサイドネットを狙って蹴り込んだ素晴らしいシュートでした。
思い切りのあるシュートであっぱれ!です。
少しシーンは戻りますが、近藤も試合開始直後のキーパーと1対1のシーンでも利き足と逆でこそありましたが、キーパーをはじめに振り切った時点で左足でシュートを打ってもらいたかったところです・・・。
とはいえ、前節は見事なゴールだったのでこの悔しさを次のゴールにつなげてほしいし、ボールを奪ったところまでは素晴らしいプレーで良い判断だったと思いますので、今後に期待です。
黒子に徹しつつも決定的な仕事ができるヴィニ
ヴィニは今日は比較的、黒子に徹したようなプレーでした。
守備の戻りなんかもいつもより甘く感じたし、もしかするとコンディション的に万全ではなかったのかもしれません。
右サイドの守備の部分のフォローは市原、新井、トーマスが的確に果たしてくれていたと思います。
ヴィニの左足アウトサイドでの阪野、高瀬へのスルーパスは圧巻でした。
サイドバックの市原もヴィニへのスルーパスのシーンは同じようなスペースを狙っていたし、
後半のプレーを見てるとそこのスペースを狙う意図はチームないである程度、意思統一されていたかもしれません。
今日のプレーを見ても市原はやはりサイドバックでこそ輝く選手であると改めて思いました。
選手の適性を見極めたうえでの起用という面では服部監督は優れているなと感じます。
クローザーに運動量抜群の松本を毎度サイドに配置してくるあたりを見ても。
途中出場の高瀬とアンジェロッティもスペースをうまく使ったり、交代選手も効果的なプレーができていたように感じました。
高瀬は相手が縦パス通せそうなコースに立ったり、コースを限定したりと戦術理解度が高いんだろうなあって感じの目立ちづらいながらも効果的なプレーをしてた印象でした。
前節の試合が良かったこともあって少し物足りない試合に感じちゃいましたが、
勝つことが大事なので修正すべきところをきっちり修正して次節を迎えてほしいです。
三門も戻ってきて選手層の厚さをさらに感じるところもあります。
次節のFC岐阜戦は毎回接戦となるイメージがあり日程もタイトではありますが、
それは相手も条件は同じですので5連勝目指して頑張ってほしいです。
それでは。