遅くなりましたがセンターバックを中心とした自陣の守備の部分と前線からの守備の部分を中心に振り返ります。
失点減らすって意味では個人的には両方課題になってるポイントかなって思ってます。
3分の左サイドを崩されたシーン。ここもセンターバックの市原が釣り出される形でサイドは違いますが、右サイドから失点したときの同じようなシーンでした。その後44分にも白井がサイドに釣り出されて中のスペースがめちゃくちゃ空くシーンがありました。
この辺はセンターバックが前に出るじゃなくて、前の選手を動かせばよいシーンに思います。
もし前に出るなら誰かがそのスペースを埋めるという約束事みたいなのがやっぱいるよなあって感じです。
キーパーやセンターバックの選手はピッチで一番広範囲を見ることができる立ち位置です。そのため人を動かす指示なども不可欠と思います。
この辺は自分が人を動かすというよりは相手に動かされる側の選手になっちゃってるところが厳しいところです。
シーズン始まってしばらくたったのでこの辺もそろそろ修正されてほしいなあというのが願望だったりします。
失点のシーンも直前攻められたとはいえ陣形を整えて、ラインを揃えてということができてないように思っちゃうんですよね。
白井が左サイドに釣り出されるじゃなくてここも前の選手を動かしてほしいシーンです。2センターバックともにこれなのが厳しいところです。
もちろん彼らにも良いプレーはあるんですが、ここは逆にセンターバックの組み合わせでなんとかしてあげないといけないところじゃないかなって思います。
まあ市原がセンターバックで出てるところを見ると、外からは見えない台所事情なんかがあるんでしょうけど。
個人的には市原のところに二見を試してほしい気もします。人を動かせるって意味では二見を久しぶりに見てみたいです。
1失点目のシーンやこれまでの失点シーンを見てもサイドからのクロスの失点が目につくように思います。
クロスを上げさせないってところは加藤だったり、松本だったりいっときよりは結構改善されてきたなあという印象です。
39分の松本の相手クロッサーへの対応とかがそんな感じですかね。
一方でペナルティエリア内の守備はゾーンで守っているはずなのに、危険なゾーンが空いてる、ボール対してそこまで厳しくアタックできてないという本末転倒な守備のところがどうしても改善されない印象です。
宮崎戦で言えば、得点した橋本にマークがキツくなかったみたいなことを言われてしまう始末です。
マークがキツいってところもゾーンで守ることからするとちょっと違う気もしますが、ゾーンで守るならボール=ボールに反応する相手に厳しくアタックする必要があると思います。
まあ橋本はそのうち他に引き抜かれちゃうなあってくらいのクオリティの選手だと思うので、個のクオリティは高かったと思いますが。
危険なゾーンを空けちゃう、ボールに厳しくアタックできないというのがどうしてもどうにもならないなら、相手に動かされることは承知の上でマンマークで守った方がまだマシって思っちゃいます。
ただ、それをしてしまうと強いチームには勝てないって限界が必ず見えてしまうのでここはもう粘り強く守備の改善に取り組むしかないのかなと。
日野は決勝ゴールを決めたり、前線からの運動量でいうと結構良かったという印象です。
もう少しここが、と思うところとしては前線からのプレスの部分ですかね。
阪野は前線からのプレスの際に後ろの選手の配置を意識して、切る方向を決めてる感じがあるかなって思ってます。
例えば37分のシーンとかは中を完全に切りながらプレスするとかそういうところです。
日野はアグレッシブにプレッシングするのは良いのですが、もう少し限定できると良いなと感じます。
前からの守備と連動できると例えば1列後ろでボールを奪えたときに結構高い位置からスペースがある状態で攻めに移行できたりすると思ってます。
結局守備とか攻撃とかぶつ切りではなく、双方が連動している形が一番あるべき姿だと思うので。
その辺がたとえフォワードでも守備できないとダメだよね、ってなるポイントかなって思います。現代サッカーだと特に。この辺がいわゆるファンタジスタタイプの選手が減ってきた理由にもなってるかなって感じです。
日野は裏のスペースを結構狙ってくれてる印象なので、前線からの守備がもう少し緻密にできると自分のストロングポイントがさらに生かせるんじゃないかなって思います。
久しぶりの勝点3奪取となりましたが、後半なんかは運動量的に厳しいところもありました。日程感が詰まってくることを考えるとさらに厳しくなることが予想されます。
誰が出ても同じようなサッカーができるようにするには意思統一されたコンセプトや戦術理解度が重要になってくると思うので、その辺がさらに見えてくると良いなって思います。
強いチームってボールの取りどころやゴールの決めどころが明確な印象なので。
それでは。